カウンセラー紹介

プロフィールー Profile

斉間 京子(さいま きょうこ)

斉間 京子(さいま きょうこ)

経歴
1971年北海道生まれ。1992年看護師資格取得。結婚を機に山梨へ移住。
長年看護師として幅広い分野での経験を積みながら二児の子育て経験、自身も一時うつ病を患い克服した経験を積む。
その後、様々な経験を生かし一人でも多くの方の心のケアに貢献したいと痛感し心理学を学ぶ。
現在、その方のレジリエンス(逆境から回復する力)を引きだし心を育むカウンセラーとして活動中。産前産後ケアセンターにて心理職として活動の経験を持ち、現在子育て支援センターにおいても活躍中。
資格
  • 正看護師
  • 3学会(麻酔科、胸部外科、呼吸器学会)合同呼吸療法士
  • 一般財団法人メンタルケア協会 メンタルケア・スペシャリスト
  • 日本推進カウンセラー協会 心理カウンセラー/認知行動療法士/メンタルトレーナー/脳活性トレーナー
ほっとする瞬間
月を見ている時、たわいもない笑い、毎日のささやかな晩酌

私自身もうつ病、生まれつきの体の障害を経験して

うつ病を発症した時、様々な要因が重なり合いそれを気軽に相談できず一人で抱え込んでしまいました。

様々な症状を抱えながらも、まさか自分が…と受け入れる事は出来ず、投薬を受けながら必死に業務をこなし、更に状況は悪化。胃十二指腸潰瘍や円形脱毛症、味覚が解らなくなり、活字を見て文字は読めるが内容が全く頭に入ってこず、突然襲い掛かる動悸に汗びっしょりになり、自分がどんどん自分じゃなくなっていく感覚でした。



周りに「休む事が一番」と言われましたが、家に居ても時計の秒針ばかりが気になり、仕事をしていない事に情けない気持ちがこみ上げ罪悪感にさいなまれ、だるいのに心も体も休めない毎日。

インターホンの音に過敏になり周りの目も気になり始め、人目を避け公園で寝る生活が続きました。

どんどん自暴自棄になり、家族ともギクシャクし「自分なんていない方がいい」と出口の見えない真っ暗なトンネルの中にいる様でした。

また、足の障害を抱え痛みと闘いながら「なんで私が?」「もっと~したいのに」と、気持ちをどこにぶつける事も出来ず、どこかいつも他人と比べネガティブな自分自身にさらに、どんどん落ちていく自分がいました。

毎日、辛いばかりの日々でしたが、薬物療法にて状態が安定したころ、自分を受け入れメンテナンス、整える事を学んだ事や認知行動療法と出逢い視点が大きく変化したことが、再発を防ぎ悪循環を抜け出す私のターニングポイントとなりました。

新たな視点で自分と向き合う事ができ、誰しもみんな認知(考え)の歪みや癖を持っていること、ストレス下では輪をかけてその歪みは強くなり悪循環になってしまう事などを学びました。

自分を知ることで楽になり、自分自身を自分が運転していくコツを手に入れる事が出来ました。

うつ病や障害と向き合う日々は壮絶でしたが、どれひとつ欠けることなく全てが繋がり、大きな手術やリハビリも乗り越える事が出来ました

「本当の幸せ・本当の自分」に気づき自分自身を、ありのまま受け入れ許す事も少しずつ出来るようになりました。

うつ病になったからこそ「新たに見える見え方・感じる感じ方」があります。うつ病を患ったおかげで、無理せず私は私を生きられる様になり、とっても生きやすくなりました。その後、再発もなく薬も医師と相談しながら完全にやめる事ができました。

自分の経験を生かし誰でも気軽に相談できる環境、カウンセリングをもっと具体的に身近に感じてほしいとの願いで「ここHug」はスタートしました。

(医療機関ではありませんので、ご病状が安定している方が対象です。)

長年、看護師としてあらゆる科、あらゆる方との出逢い

長年の医療現場の中で、「体」と「心」の密接な関係を痛感してきました。

お体の状態が心に影響を及ぼし、心の状態がお体に影響を及ぼします。自分の実体験がさらに確信へとつながりました。

「病気になり、心も重い。」「検査で異常がないのに、色々な症状が出る。」「病気になってから家族とも、ぶつかり合い何もかもが辛い。」など、心の不安定さがお体の状態や周りとの関係性を悪化させ、反対に心が安定するとお体や周りとの関係性も安定し回復していく現場を数多く経験。

ご本人を不調にさせている隠れているものは何か、ご本人とご家族の思いの交流はできているかなど初期段階であらゆる視点、経験、予測性を総動員させ、「心と体」両面からサポートさせて頂く事が必須と考えます。



看護師の視点を生かし、これまでその方が歩んできた道のりに、一緒に寄り添い逆境から回復する力(レジリエンス)を引きだす事、ご本人やご家族の思いの交流を図り、日常の中で良い循環となるようサポートさせていただく事を大事にさせていただいております。

子育ての数々の失敗、経験

北海道で生まれ育ち、山梨へ移住。風習も違い慣れない土地での結婚、出産、育児は、本当に大変でした。

周りの方々に恵まれながらも、出産後はホルモンバランスの崩れによる脳機能の低下や過労、産後の後遺症により、いま問題となっている「産後うつ」に一時近い状態だったと思います。

近年、心理相談として「産前産後ケアセンター」や「子育て支援センター」にて関わらせていただいたお母さん方を、とても人ごととは思えません。



結婚当時を振り返ると、子供と常に2人だけの孤独感、慣れない育児での不安や焦り無力感、仕事と育児の両立、時間に追われる生活の中で気持ちの余裕はなく、ささいな事で夫婦喧嘩は増え続けていきました。

結婚前は想像もつきませんでしたが、子供が生まれると家族の形態、環境が急激に変わります。今思えばお互いに言葉のキャッチボールができず、我慢する事でしか乗り切れないと思い込み、しかし我慢も長続きはせずお互いに爆発しては、また溜まるという繰り返しでした。

感情のまま言葉を言い放ち、「どうしてそうなってしまうのか?どうしたら良いのか?」わからないまま、自分自身を責め続け悪循環を繰り返していました。周りのおうちがとても幸せそうに見え、落ち込んでは比べてばかりいました。夫婦間の具体的な言葉のやりとり、コミュニケーションのコツなど、何もわかっていませんでした。

思春期に入ると、子供のイライラに自分も一緒に巻き込まれ反省。

「どう対応したら良いのか?」「どこまで見守るのか?」など自分自身も疲労困憊しとにかく、訳がわからないまま難しさを感じていました。

「あの時、もっと早く心理学を学んでいたら・・・。」と痛感します。

しかし今となっては、すべて良い経験となりました。一生懸命に子供を育てて来たつもりが、実は子供にわたし自身を育てられ「育児」が自分を育てる「育自」だった事に気づきました。

今だからこそ、数々の経験を生かし皆様へ具体的に新しい視点やコツをお伝えする事ができます。いつからでも、いくらでもお気持ち次第でやり直す事ができます。あきらめないでほしいです。

カウンセリングを通じてご家族の関係が、見違えるほど改善し溢れる涙が笑顔に変わった瞬間。私もその都度、感動をいただき胸がじーんと温かくなります。

感情のメカニズムを学びお母さん自身が自分を理解する事。「自分をケアし整え、自分をまず好きでいてほしい。ご家族がみな幸せであってほしい。」と心から願っています。