ここHug便り

家族だからこそ、すれ違ってしまう。辛くなってしまう。

2025.01.01

  • カテゴリ: プチコラム
  • 著者: 斉間 京子

みなさま、明けましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


今年も、たくさんのテーマ・課題についてサポートさせて頂きます。


その中でも近年、増え続けているご家族カウンセリングについてお伝えしたいと思います。


家族なのに

夫婦なのに

親子なのに・・・


なんで?どうして?


わかってくれないの?


何回も、言ってるのに・・・


なんで?やってくれないの?


全く理解できない・・・

もう、無理!

この先、ずっと無理と思ってしまう。




それほど長年にわたり大変なご状況の中、勇気をもちカウンセリングに訪れてくださいました。


あかの他人には求めませんが

心理的距離が近い家族となると、すれ違ってしまい長期化してしまっている方々がほとんどです。


日常的な辛さがある中、カウンセリングに来て頂いた時点で

ご家族との関係をあきらめていない、大きな証拠です。


ここHugでは、双方のお話しを伺い

あふれ出るこれまでの思いを「外在化」していきます。

お話しすることで思考を整理しゆっくり状況を客観視します。


その思い、感情には

どんな状況、これまでの背景があったのか?

ゆっくりゆっくり、一緒に見つけていきます。


その背景、裏側には誰にも言えなかった

あふれるほどの、長年の悲しみ

自己犠牲

不信感


恨み

屈辱


わかって欲しい

気づいて欲しい

察してほしい

言ったのに、してくれなかった失望


ショック

不安

恐れ

怒り


許せない気持ち

許したくない気持ち

困惑、混乱などが

たくさん、たくさん隠れています。


よくよく、これまで一人で抱えながら、長年がんばってきた方です。



ゆっくり時間をかけ、さらに視点を広げると、そこには

幼いころからの長年の環境やご状況、これまでの経験、お立場などがその思考に影響を及ぼしていることがあります。

長年の刷り込み、考え方の自分なりの標準がたくさん作られてきたのです。作らざるを得なかったのです。

固くそれを守り続け、自分に厳しくがんばって来た方です。


家族だからこそ、お互いの境界線がなくなってしまいます。


自分が思う事は、相手も同じ様に思ってほしい。


「普通わかるべき」

「普通こうあるべき」

「あれはダメだ。おかしい。」

「ありえない。」

「私は小さい頃からこう教わってきた。」

「うちの家族はずっとそうだから。それが当たり前。」

「○○さんちもそうだから。絶対におかしい。」など。


「みんな頑張っているから、もっと、頑張るべき」

~べき思考。白黒思考の二択。決めつけなどが自分を縛り付け

自分の中での正しいは相手の正しいとは限らないと気づかれます。



そうするしか、方法を知らなかったですもの。無理もありません。


素直に気づけた時点で、素晴らしい方です。


実は強くあたり、強く見せている方ほど

心の中は、張り裂けそうにいっぱいいっぱい、本当は弱っています。

本当の自分と強く見せている自分の不一致のまま長年頑張るしかなく頑張って来た方です。


どんなに辛かったことでしょう・・・

どんなに、一緒に居ても孤独だったことでしょう・・・



決して辛さは外には出さず、むしろ強く相手に言い放たないと、維持できないほど辛い状況が毎日、毎日あったことと思います。



そうしてまでも、家族を捨てず日常を捨てず、よくよくがんばってきた方です。

その自分を、まずたくさん抱きしめてあげましょう。


そして「あえて」


自分の気持ちに正直に

自分は相手とどうしたいか?これからどう、ありたいか?

自分の気持ちを大切にしながら相手も大切に

「言う。言い放つ。ぶつける。アピールする」のではなく

「伝える」~「方法やタイミング、相手の状況、自分の状況を吟味しながら。」練習し


大切な相手と「あえて」関係性を紡ぎながら共に行く。


たくさん傷つけ

傷ついたからこそ

たくさん気づき

お互いに築いていける人生があります。



後悔せずに生きたいからこそ

ご家族や自分自身のために


紐解き、ゆっくり紡いでいく時間を過ごしませんか?


すれ違ってしまった時間をとりもどし、リスタートです。


生きている限り、遅いなんて決してありません。



向き合ったぶん、多くのご家族みなさまの笑顔が今年もあふれ出ます様に…。


一人でも多くの方が楽に過ごせます様に…。


ここHug 斉間京子