ここHug便り

認知行動療法で「ここHug」が大事にしていること。

2021.03.31

  • カテゴリ: 心地よく生きる
  • 著者: 斉間 京子

自己流で認知行動療法を行ったけど、「かえって辛くなった」「生活の場で何も変わらなかった」「自己否定感が強くなった」という方が「ここHug」を訪れました。ご自身と向き合おうという姿勢があるだけで、私は素晴らしいと感じました。


認知行動療法というワードが、以前よりずいぶんみなさまに周知される様になりました。


認知行動療法は1970年代に米国のアーロン・ベック医師がうつ病に対する療法として開発し、現在医療機関では薬物治療と併用しうつ病ををはじめ心の病気一般に広く行われる様になりました。その高い効果が認められ2010年4月には保険診療としても認可されました。



「ここHug」カウンセリングにおいても、日常のストレス対処やメンタルトレーニングの手法として活用しております。


卒業生からは

「ただ話しを聴いてもらうだけではなく回復が早い。」

「セルフケアできる様になり、自己肯定感が上がった。」

「考え方のくせから解放され、周りとの関係性も良くなった。」

「必要以上に自分を責めず、自分を応援出来る様になった。」などのご感想を多く寄せられています。


本当にありがとうございます。


認知(ものの考え方、とらえ方)として

「~すべき」

「普通~であるべき」

「きっと~に違いない」

「私が全部悪い。」などの


ゆがみに気づきをもち

新しい考え方や行動に働きかけていく手法として

とっても効果の高い療法ですが

その過程で「ここHug」では一番大事にしていることがあります。


それは「考え方がゆがんでいる事は分かったけれど、どうしてもそう思ってしまう私はダメなんだ。」という考えを手放すことです。



理論では「認知のゆがみ」が確証されても、その方がそこに至るまでの思い、状況、心の傷などが必ずあるからです。その思いを丁寧に紐解き脳の特性を理解、活用しながら楽にしていきます。



その方が強くゆがんでしまった背景を紐解いていくと

「ショックだった。悲しかった。」

「わかってもらえず苦しかった。」

「必死に守りたいものがあった。」

「周りが見えないほど重圧だった。」

「幼少期から親から生まなきゃ良かったと言われてきた。」など

たくさんの溢れる心の思いが見えてきます。


ゆがんだ時の現象を(点)ではなく経過(線)で一緒に見ていきます。



「お辛い中、懸命にここまでよく来てくださいましたね」と労い、自宅で困らない様にご自身を大切にセルフケアする方法を学びます。


強くゆがんでしまう程、頑張って来られたのです。

ご自分を責める必要は何一つありません。

安心して、ご自分と向き合って頂きたいのです。

触れたくない心の傷は、無理に開ける事はしません。


その方の充電がいっぱいになり余力が出てきた時、なぜその様な状況、環境だったのか?ご自身や周りを一緒に客観視しリサーチしていきます。


そこで、初めて自分や周りが見え脳の特性を理解し白黒ジャッジせず、柔らかいしなやかな思考、見え方、行動が出来る様になっていきます。


相手や過去は変える事はできません。

けれど、その見方や思いは

自分次第で手放すことができ

自分が楽になれるのです。



自分を知り許し

大事にしながら

自分を応援出来る

人生を選びませんか?



心囚われる事がなく

自分らしい

心地よい

毎日を

過ごしませんか?


少しずつ。

一歩ずつ。



自分のために

自分自身を生きるために



ここHug 斉間